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新創業融資制度の面談、本当に創業計画書だけでいいの?

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美容室・飲食店の開業予定の方で、
日本政策金融公庫の新創業融資を自分で申請してみます!
という方によく聞かれるのが、
創業計画書を持ってくるように言われてるけど、
ホントにこれだけでいいの?
ということです。
答えは「NO」です。
なぜ不十分で、何が必要なのか?
じっくりお読みいただき、融資決定の可能性を上げてください!

 

1.そもそも創業計画書とは何なのか?

ズバリ、

創業計画書=概要書
です。
事業の大すじを1枚の紙に集約したものが、
創業計画書です。
例えば、僕があなたにこう提案したとします。
「僕に10万円投資してくれたら、とある投資により、半年後に50万円になります。」
「各経費を差っ引いて半年後に30万円を配当します。どうですか?」と。
あなたはおそらく、
「どういう方法で、勝算はどれくらいで、なぜ50万円と言い切れるのか…」
「つまり、具体的根拠を教えて!」
と尋ねるでしょう。
全く同じことが新創業融資の創業計画書にも言えます。
創業計画書を提示し、
「ざっとこんな感じです!」と言っても、
日本政策金融公庫の融資面談担当者は、
「では具体的に聞くと…」
とこうなります。
創業計画書はあくまでも概要書ですので、
その創業計画書の提出だけでは当然不十分なのです。

 

2.じゃあ何を提出すればいい?

もうお気づきかと思いますが、

概要書である創業計画書の各項目に対する具体的な根拠を提出しなければいけないのです。
概要は全く同じ内容でも、
絵に描いた餅ではなく、
信用性の高い計画だなと思ってもらうために、各根拠を用意しておかなければならないということです。
もちろん、全て口頭での説明で融資面談の担当者を納得させることができるのであれば、追加資料なんて必要ありません。
ですが、ただでさえ緊張しやすい面談ですので、
あらかじめ資料を準備しておくのがベストです。

 

3.最も根拠を必要とするもの

最重要項目ですが、どうしてもざっくりな内容になりがちなのが、

『8.事業の見通し』欄です。
創業時の月平均数値と軌道に乗った後の月平均数値を記入することになりますが、
ここをざっくり記入してはダメです。
まず、記入する前に最低でも3年程度、36カ月程度の経営計画を立てましょう。
簡単な経営計画の参考例です。

 

キャプチャ

 

まず、月あたりの基本売上を決定
売上については季節により上下しますので、それを反映します。
次に各経費の金額を入力していき、

最後に1年分を集計、これを月数按分をしたものが月あたりの平均売上です。

 

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これを最低3年程度は作成しましょう。
その上で創業計画書に記入すれば、
根拠資料もできあがっているというわけです。
ご自身で作成した経営計画も必ず提出しましょう。

 

4.特に売上は重要!

売上は非常に重要な項目です。

未来の数字ですので、なんとなくの数字になってしまいがちですが、
なぜその売上数値なのか?を必ず説明できるようにしておきましょう。
平均客単価→1日あたり平均売上→営業日数→月平均売上
という流れで説明できるようにしてください。
加えて、8欄右の計算根拠欄に
その算定方法を細かく記入しておきましょう。

 

5.まとめ

美容室・飲食店の日本政策金融公庫の新創業融資
融資面談時に創業計画書を持ってくるように言われてるからといって、
創業計画書だけでは不十分です。
創業計画書はあくまでも概要書ですので、
その概要書の提出だけでは当然不十分です。
概要書である創業計画書の各項目に対する具体的な根拠資料を準備しておきましょう。
最も重要な点が『8.事業の見通し』欄です。
記入する前に最低でも3年程度、36カ月程度の経営計画を立て
その上で創業計画書に記入、
ご自身で作成した経営計画も必ず提出しましょう。
中でも売上は非常に重要な項目です。
なぜその売上数値なのかを、
平均客単価→1日あたり平均売上→営業日数→月平均売上
という流れで必ず説明できるようにしておきましょう。

 

美容室・飲食店の新創業融資、
創業計画書の詳細な書き方については後日アップしますので、
しばしお待ちください!

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執筆者紹介

砂田 桂吾
砂田 桂吾

美容室・飲食店創業支援センター 代表
株式会社Izanagi consultinG代表取締役
株式会社runO 代表取締役
セミナーBOOK株式会社 取締役
CCS,Ink. 取締役

税理士法人勤務時より融資関連業務に多く携わり、
2015年に美容室と飲食店の開業融資のみを専門に扱う美容室・飲食店創業支援センター設立。
2017年に美容室と飲食店向けコンサルティングサービスを展開する株式会社Izanai consultinG設立、代表取締役に就任。
資金繰り・資金調達・経営計画の策定を得意とする。
延べ200件以上の開業融資支援実績を有し、
開業時の資金調達は融資成功率100%の実績を有する(2022年12月現在)。
関西の美容室・飲食店開業融資支援のパイオニアとして知られる。
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