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【京都で起業】年末の繁忙期に資金ショート?美容室・飲食店が備えるべき追加の運転資金

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本記事の概要
年末商戦は売上が伸びる反面、経費の先払いやキャッシュレス入金のタイムラグで資金ショートの危険が高まります。開業1〜2年目の追加融資を確実に通し、繁忙期を安全に乗り切るための「資金繰りのコツ」を解説します。

京都・大阪・滋賀で飲食店・美容室の開業融資をサポートしている、Izanagi consultinG group代表の砂田です。
「年末に向けて予約も埋まり、売上は過去最高ペースなはずなのに、なぜか手元の銀行口座にお金がない…」
初めての冬を迎えるオーナー様から、このような切実なご相談をいただくケースを本当によく見てきました。

起業前の事業計画では順調に利益が出るはずだったのに、いざフタを開けてみると手元の現金がどんどん減っていく。この現象は、多くの場合「売上」と「入金」のタイムラグによって引き起こされます。特に年末の繁忙期は、このタイムラグが事業の存続を揺るがすほどのインパクトを持ちます。今回は、年末商戦に潜む資金ショートの罠と、事業を守るための「追加の運転資金」について分かりやすく解説します。

秋〜年末にかけての繁忙期が「資金繰り」を圧迫する理由

開業直後の秋口から年末にかけては、飲食店であれば忘年会やクリスマスディナー、美容室であれば年越し前の駆け込み需要など、一年で最も忙しくなる時期ですよね。当然、目標としていた売上を大きくクリアできる絶好のチャンスです。

■関連記事:開業直後の「運転資金」はいくら必要?季節変動に対応するシミュレーション

美容室と飲食店の年末需要と落とし穴

多くのお客様が来店するということは、それに比例して材料費や人件費などの「変動費」が急激に増加することを意味します。
美容室であれば、カラー剤やパーマ液、さらには年末のキャンペーンに向けた店販用(シャンプーやトリートメント)の大量仕入れが発生します。飲食店の場合も、高級な季節食材の仕入れや、忘年会コースに対応するための仕込み、さらにはピークタイムを乗り切るためのアルバイトスタッフの増員など、一時的に支払いが大きく膨らみます。

売上入金のタイムラグ(クレカ・電子マネー)と先払い経費の恐怖

現代の店舗経営において、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済は欠かせません。ただ、ここで注意すべきは「入金のタイミング」です。
例えば、月末締めの翌月末払いという決済代行会社を利用している場合、12月に売り上げた現金の大部分が自社の口座に振り込まれるのは「翌年の1月末」になります。実に30日から45日間も、売上が手元に入ってこない空白期間が生まれるわけです。

一方で、仕入先への支払いやスタッフへの給与は待ってくれません。
売上が入金される前に、経費として大量の現金が「先払い」で出ていきます。つまり、売れれば売れるほど一時的に手元の現金が猛スピードで減っていく。これが、繁忙期にキャッシュフローが悪化し、帳簿上は利益が出ているのに現金が足りなくなる「黒字倒産」を引き起こす最大の原因です。

■関連記事:【美容室・飲食店】開業1年目の固定費とキャッシュフロー管理

開業1〜2年目で「追加融資」を受けるための厳しい条件とは

「お金が足りなくなりそうなら、また銀行で借りればいいや」と思ったのなら、要注意です。実は、創業時に融資を受けるよりも、開業後1〜2年目で「追加融資」を受ける方が、審査のハードルは格段に上がります。

創業融資とは違う!最初の決算書と試算表が命運を分ける

追加融資の審査は、将来性に期待する創業融資とは異なり、「過去の実績」がシビアに問われます。申し込む際、必ず求められるのが「直近の決算書」または「直近月までの試算表」となり、赤字続きや返済の遅延があると審査を通過できません。

大切なのは「一時的な資金不足さえ解消できれば利益が出る」と、客観的な数字で証明することです。無担保・低金利の「マル経融資」などの有利な制度を活用するためにも、日頃から税理士等の専門家と連携し、正確な帳簿作りで経営状況を透明化しておくことが成功の鍵となります。

専門コンサルと二人三脚で作る、揺るぎない事業計画と資金繰り表

追加融資を成功させるためには、「なぜ今、いくら必要なのか」を論理的に説明する緻密な事業計画書の再構築が不可欠です。

手元流動性比率の目安と資金繰り表の作り方

安心できる手元流動性(現金の持ち合わせ)の目安は、以下の式で算出します。

【目標とする現金残高】= 月商 × 1.5〜2ヶ月分 (例:月商300万円のお店なら、常に450万〜600万円を確保)

年末に向けて追加融資を申し込む際は、この基準をもとに必要な資金を逆算します。

【必要な追加資金額】=(目標現金残高 + 年末の仕入増加分)- 現在の手元現金

「年末商戦を安全に乗り切るため、この式に基づき300万円の増加運転資金が必要」と、具体的な資金繰り表に落とし込んで金融機関の担当者を客観的な数字で納得させることが重要です。
向こう半年の現金の出入りをシミュレーションし、どのタイミングで現金が底をつく危険があるのか、そして追加融資を受ければどのようにキャッシュフローが改善し、無理なく返済できるのかを視覚的に示します。

数字の計算や金融機関との交渉は、現場で忙しいオーナー様が一人で抱え込むにはあまりにも荷が重い作業です。融資審査の裏側を知り尽くしたコンサルタントを味方につけることで、必要な資金を適切なタイミングで調達することが可能になります。

まとめ

年末の繁忙期は、お店のファンを増やす最大のチャンスです。目の前のお客様に最高のサービスを提供するためにも、先回りした「資金繰り」の計画が欠かせません。数字を「見える化」すれば、不安は「備え」に変わります。

Izanagi consultinG groupでは、京都・大阪・滋賀を中心にこれから開業される美容室や飲食店の支援をしております。開業に不安がある、相談に乗って欲しいという方はお気軽にご相談ください。

【よくある質問(Q&A)】

Q1:開業してまだ半年ですが、日本政策金融公庫から追加で運転資金を借りることはできますか?
A1:不可能ではありませんが、審査は非常に厳しくなります。当初の事業計画と現状のズレの理由を明確にし、直近までの試算表を用いて「一時的な資金不足であり、今後は確実に改善する」という合理的な説明が必要です。

Q2:年末の資金ショートを防ぐために、融資以外で今からできる対策はありますか?
A2:まずはクレジットカードの決済代行会社を見直し、入金サイクルが早い(月2回や翌週払いなど)サービスへ変更できないか検討してください。また、不要な固定費の削減や、前売りチケット・回数券の販売など、手元の現金を少しでも早く増やす工夫も同時に行いましょう。

Q3:試算表とは何ですか?自分で作れますか?
A3:試算表とは、決算を待たずに「今のお店の売上や経費、利益がどうなっているか」を月ごとにまとめた集計表のことです。会計ソフトを使えばご自身でも作成可能ですが、追加融資の審査に耐えうる正確な試算表を作るなら、税理士など専門家のサポートを受けることを強くおすすめします。

執筆者紹介

砂田 桂吾
砂田 桂吾
Izanagi consultinG group 代表
株式会社Izanagi consultinG代表取締役
株式会社runO 代表取締役
一般社団法人美容フリーランス協会 理事
CCS,Ink. 取締役

税理士法人勤務時より融資関連業務に多く携わり、
2015年に美容室と飲食店の開業融資のみを専門に扱う美容室・飲食店創業支援センター設立。
2017年に美容室と飲食店向けコンサルティングサービスを展開する株式会社Izanai consultinG設立、代表取締役に就任。
資金繰り・資金調達・経営計画の策定を得意とする。
延べ200件以上の開業融資支援実績を有し、
開業時の資金調達は融資成功率100%の実績を有する(2022年12月現在)。
関西の美容室・飲食店開業融資支援のパイオニアとして知られる。
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