今の時代、飲食店においてSNSマーケティングは常識となっており、実際に8割以上の飲食店がSNSを活用した集客を行なっています。特に、これから飲食店を創業する方にとって、SNSの活用は必須であると言えるでしょう。
SNSの運用について、創業前から運用方針や運用計画を立てておくことは、開店後の良いスタートダッシュにも繋がります。
そこで今回は、飲食店向けに効果的なSNSの活用方法について解説します。
具体的なターゲット像を想定する
SNSを効果的に活用するためには、自店のターゲットを明確にすることが重要です。年齢層、性別、趣味嗜好、生活スタイルなどを具体的にイメージし、ターゲットに合った投稿を意識しましょう。
SNSプラットフォームを適切に選定する
すべてのSNSプラットフォームを使用する必要はありません。想定したターゲット層がよく利用しているプラットフォームに注力しましょう。中でも、飲食店の利用が多いSNSの特徴を紹介します。
飲食店ともっとも親和性が高いSNSの一つです。写真や動画をメインにした投稿ができるため、非常に効果が高いと言えるでしょう。10代〜30代の利用が最も多いので、超高級店には向かない可能性がありますが、市場調査、トレンド調査にも向いています。
X(旧Twitter)
テキストがメインのSNSですが、動画や画像も投稿が可能です。リポスト機能により、情報の拡散性が高いのが特徴です。他のSNSと比べて即時性が高いので、こちらもトレンド分析に向いています。
実名での登録が必須なので、安全性が高く、利用者のマナーが良い傾向にあるのが特徴です。30代以上の利用者が多く、経済的に安定していると想定されるので、高価格帯の飲食店に向いているでしょう。また、facebookで広告を出す場合、配信する対象の年齢を設定することができるので、実名登録の良さがより発揮されます。
魅力的なビジュアルになるよう意識する
飲食店の魅力を最大限に伝えるためには、魅力的なビジュアルの投稿をすることが重要です。美味しそうな料理の写真や動画はもちろん、食材の仕入れにこだわりがあるのであれば、その魅力も適切に伝えましょう。
照明やアングルにも工夫を凝らし、魅力的なビジュアルを目指しましょう。
投稿内容に一貫性を持たせる
写真や動画などのビジュアルはもちろん、投稿する文章にも一貫性を持たせることで、ブランドイメージを強く発信することができます。可能であれば、ロゴや、投稿に用いる基本的なカラー、画像に文字を入れるのであればフォントも統一するといいでしょう。
フォロワーとのやり取りは誠実に対応する
SNSは一方通行の情報発信ではありません。時には、フォロワーからのコメントがつくこともあります。それには、好意的なもの・そうでないもの、どちらもありますが、いずれにせよ誠意を持って対応することで、フォロワーとの関係を深めることができるでしょう。
また、手痛いコメントであったとしても、フィードバックを取り入れて経営改善することで、サービスの向上に役立てることができます。
ハッシュタグの活用も忘れずに
SNSの運用を始めたばかりの頃は特にですが、ハッシュタグ(#)を使用することの効果は想定以上にあります。適切なハッシュタグは検索結果にも反映されやすく、フォロワー以外のユーザーにも情報を届けることが可能になります。
飲食店に関連する人気のハッシュタグ、地域にまつわるハッシュタグは、積極的に活用しましょう。
定期的な分析と改善を継続する
SNSのパフォーマンスを定期的に分析し、現状の把握と、今後の改善策について考えましょう。これまでに投稿した内容で人気が高いものや、イベントの告知などで反応がよかったものについては、次回の投稿に反映させるようにします。
フォロワーの増減、クリック率などは定期的にチェックしておきましょう。
地元コミュニティとの連携を強める
地域密着型の飲食店であれば、地元コミュニティとの連携も効果的です。地域に関連するハッシュタグを活用することもそうですし、地域のイベントやフェスティバルに参加して、その様子をSNSで発信することなど、さまざまな展開が期待できます。
商店街に加盟して、商店街のSNSなどで取り上げてもらうことも有効です。
まとめ
もはや、飲食店のプロモーションには必須となっているSNS。うまく活用することで、店側も楽しみながらファンを増やすことができるようになりました。手間はかかるものの、広告とは違って費用はかかりませんし、特に地元密着型の飲食店にとっては、かなり有効な手段だと言えるでしょう。
また、開業前からSNSを運用しておくこともブランディングに繋がります。店舗選びや内装工事、メニュー考案の様子や、プレオープン時の写真などを投稿することで、開店までの流れを時系列で追うことができるようになります。こうした投稿をしておくと、来店した人が過去の投稿に遡って見ることができるので、より一層身近に感じてもらうことができるようになるでしょう。
美容室・飲食店創業支援センターでは、京都・大阪・滋賀を中心にこれから開業される美容室や飲食店の支援をしております。開業に不安がある、相談に乗って欲しいという方はお気軽にご相談ください。
執筆者紹介
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美容室・飲食店創業支援センター 代表
株式会社Izanagi consultinG代表取締役
株式会社runO 代表取締役
セミナーBOOK株式会社 取締役
CCS,Ink. 取締役
税理士法人勤務時より融資関連業務に多く携わり、
2015年に美容室と飲食店の開業融資のみを専門に扱う美容室・飲食店創業支援センター設立。
2017年に美容室と飲食店向けコンサルティングサービスを展開する株式会社Izanai consultinG設立、代表取締役に就任。
資金繰り・資金調達・経営計画の策定を得意とする。
延べ200件以上の開業融資支援実績を有し、
開業時の資金調達は融資成功率100%の実績を有する(2022年12月現在)。
関西の美容室・飲食店開業融資支援のパイオニアとして知られる。
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