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京都信用金庫の創業支援融資「ここから、はじまる」の特徴と、融資の通し方

投稿者：砂田桂吾 2024年08月29日

創業融資金を集める方法としては、日本政策金融公庫の「創業融資」が一般的ですが、京都で創業する場合、京都信用金庫の融資も利用することができます。

京都信用金庫は、京都府の金融機関のなかでも最も創業支援に力を入れており、低金利で融資を受けることが可能です。

今回は、京都信用金庫の創業融資「ここから、はじまる」の特徴と、融資を通す方法、日本政策金融公庫の融資との違いについて解説します。

京都信用金庫「ここから、はじまる」の特徴

画像：京都信用金庫「ここからはじまる」

京都信用金庫（きょうしん）は、京都・滋賀・北大阪エリアを拠点に営業する大手信用金庫です。創業を支援する融資商品「ここから、はじまる」は、京都信用金庫の営業エリア内で創業する方が低金利で利用できる融資として人気があります。

事業立ち上げ期から成長期まで、事業の段階に合わせて資金をサポートしてくれるのが特徴で、当座貸越では融資後1年目の応答日以降に迎える決算日の4カ月後まで（最短約16カ月、最長約28カ月）元本の返済がなく、利息のみの返済で融資を受けることができます。

創業期のキャッシュフローが不安定な時期に、低金利、かつ利息だけの返済が可能ということで、大きな固定支出が抑えられるというメリットがあります。

金利

当座貸越：年1.2%（固定金利）

証書貸付：年2.0%（変動金利）※経営者保証なしの場合、金利1.0%上乗せ

当座貸越とは、毎月の約定返済なし・必要な時に必要な資金を利用するもの。

証書貸付とは、毎月の約定返済がある融資形態のこと。

融資の条件

・京都信用金庫の営業エリア内で創業する方、または事業開始後税務申告を2期終えていない方

・使いみち：運転資金、設備資金

・融資金額：原則として所要資金の80％以内

・返済方式：当座貸越は元金任意返済方式、証書貸付は元金均等分割返済方式

・保証人：個人事業主の場合は原則不要。法人の場合は、経営者保証ガイドラインに基づいた対応。

・担保：原則不要。ただし、土地建物を購入する場合等は担保設定が必要。

・その他：京信ビジネスバンキングの契約、および、クレジットカードに申し込みをすること。

申し込みから審査までの流れ

まず、最寄りの京都信用金庫の支店に直接足を運ぶか、電話などで問い合わせをし、必要書類を取り寄せます。

審査通過後、融資金を受け取り完了です。

利用の際の注意点

「ここから、はじまる」に提出する専用の事業計画書は、記載する項目が多岐に渡っているのが特徴です。また、収支計画書は3年分提出する必要があり、定期的に京都信用金庫から達成状況についてのチェックが入ります。

収支計画書の目標が達成されているかどうかによって、金利据え置き期間の利率が高くなってしまうので、現実的かつ利益の出せる計画書を作っておかなくてはいけません。

まとめ

創業融資を考えている方は、日本政策金融公庫の融資金だけではなく、こうした地域の融資制度も知っておく方が便利です。「ここから、はじめる」は日本政策金融公庫のそれと併用可能ですし、どちらか一方がダメという場合に備えて、選択肢を多く持っておくことは大切なことだと考えています。

安心して事業のスタートを切るためにも、ぜひ一度は、民間金融機関の融資制度も調べておいてください。

美容室・飲食店創業支援センターでは、京都・大阪・滋賀を中心にこれから開業される美容室や飲食店の支援をしております。開業に不安がある、相談に乗って欲しいという方はお気軽にご相談ください。

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執筆者紹介

砂田桂吾

美容室・飲食店創業支援センター代表
株式会社Izanagi consultinG代表取締役
株式会社runO 代表取締役
セミナーBOOK株式会社取締役
CCS,Ink. 取締役

税理士法人勤務時より融資関連業務に多く携わり、
2015年に美容室と飲食店の開業融資のみを専門に扱う美容室・飲食店創業支援センター設立。
2017年に美容室と飲食店向けコンサルティングサービスを展開する株式会社Izanai consultinG設立、代表取締役に就任。
資金繰り・資金調達・経営計画の策定を得意とする。
延べ200件以上の開業融資支援実績を有し、
開業時の資金調達は融資成功率100％の実績を有する(2022年12月現在)。
関西の美容室・飲食店開業融資支援のパイオニアとして知られる。