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飲食店の開業融資審査で重要な「経験」とその証明方法!

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飲食店の開業融資審査で重要なポイント
大きなくくりで「飲食店経験」年数
より細かな「業種経験」です。
この「飲食店経験」と「業種経験」の重要性と
その証明方法について解説します。

そもそも業種とは?

業種とは、「今日何食べるー?」のときの
カテゴリのことです。
例えば、思いつく限りあげてみますと、、
バー、カフェ、居酒屋、イタリアン、フレンチ、和食、日本料理、洋食、焼き肉、焼き鳥、中華、エスニック、ラーメン、そば、うどん、洋食、etc
この業種経験と開業する店舗の業種との繋がりが非常に重要です。
例えば、20年間焼き肉店で働いてきました。からのバーを開業します!
ではたとえ飲食店の勤務経験が長くても、経験業種からの繋がりが感じられないということになってしまいます。

大きなくくりの「飲食店経験」年数

業種問わず、飲食店の勤務経験は長ければ長いほど良いです。
累計5年もあればなんとかなりますし、
飲食店開業の場合、たいていは、10年~20年という方々が多いです。
ただ、注意しなけらばならない点は、
飲食店開業融資に申し込む方々の飲食店経験は10年~20年というケースがざらという点です。

飲食店経験年数が5年程度でもなんとかはなります。
しかし、やはり毎日融資審査に携わっている日本政策金融公庫等の融資担当者の方々から見ると
他の方々と比較した場合に若干見劣りしてしまいます。
飲食店勤務経験が5年未満の場合はより一層「業種」という点を意識しましょう。

より細かな「業種経験」

「飲食店経験」年数よりも、より重要になってくるのが、
「業種経験」です。

飲食店経験は15年ありますが、業種として和食は初めてです。
というケースと
飲食店経験は5年しかありませんが、ずっと和食で働いてきました。
というケース、
私の個人的な見解ではほぼ同じくらいの評価だと思います。
それほど「業種経験」という点は大事なわけです。
これから飲食店の開業を志す方は、業種を絞って、
その業種に特化して経験を積む方が、開業は早くなると考えられます。

「飲食店経験」はあるが、「業種経験」が少ない

これは実はよくあるケースです。
飲食店の勤務経験は10年~20年と非常に経験豊富!
だけど開業しようとするお店の業種の経験はそこまでない、、というケースです。
この場合はプレゼンの方法次第でなんとでもなります。
まずは、職務経歴書等でこれまで働いてきた店舗の業種をはっきり示します。
そのうえで、なぜこれまで経験の少ない新たな業種での開業を決意したのか?
これまでの自分の業種経験は新たにチャレンジする業種にどのように結びつくのか?
長い飲食店経験から、既に自分についてくれているお客様はどの程度存在するのか?
をしっかりと説明します。
ここでは「飲食店経験」が豊富という点は有利に働きます。
自信を持ってプレゼンすればなんとかなります。

「飲食店経験」は少ないが、「業種経験」はある

このケースは、どこかで方向転換、飲食店の開業を志して、という方に多いです。
飲食店の勤務経験は数年程度しかない、、
ただ、開業しようとしている業種の経験は同じ年数あるよ!というケースです。
この場合は「業種経験」の一点突破です。
いつ開業を志して飲食業界に飛び込んだのか?
なぜその業種で開業しようと思ったのか?
どんな業種のお店でどのような経験を積んだのか?
など、熱意をもって事細かに説明しましょう。

「飲食店経験」と「業種経験」の証明方法

別紙で詳細な職務経歴書と想定メニュー表を提出しましょう。
店長経験のある方であれば、その店舗の売上推移が分かる資料も出せれば最高です。
職務経歴書のスタートは最終学校卒業から、
ゴールは今に至るまでです。

一般的な職務経歴書よりも詳細に記載します。

〇年〇月 株式会社〇〇入社
〇年〇月 株式会社〇〇退職

だけではなく、例えば以下のように記載しましょう。

〇年〇月 株式会社〇〇入社 屋号:●●● 所在地:◇◇◇ 業種:◆◆◆ キッチン補助業務を担当
〇年〇月 料理長に就任 シーズン毎のメニュー開発等も行う
〇年〇月 店長に就任 料理だけでなく、集客や企画なども担当する
〇年〇月 株式会社〇〇退職
〇年〇月 株式会社〇〇入社 屋号:●●● 所在地:◇◇◇ 業種:◆◆◆ 料理長として入社 新たな□□□に関する技術を習得したく転職

想定するメニュー表も提示しましょう。
お客様に見てもらうレベルのメニュー表ではなく、
手書きのメニュー表程度で十分です。
できれば各メニューごとに、だいたいの原価率を記載しておくとベストです。

店長経験のある方は最終の勤務店舗の実績を示すことができれば最高です。
POSレジ等から売り上げの各月推移を簡単に出力することもできますが、
あくまでも個人情報ですので、必ずオーナーさんに許可を取ってからにしましょう。

まとめ

飲食店の開業融資審査で重要なポイントが「飲食店経験」年数と「業種経験」です。
「飲食店経験」は当然長ければ長いほど良いです。
5年未満の場合はより一層「業種」という点を意識しましょう。
「飲食店経験」はあるが、「業種経験」が少ない場合は、
なぜこれまで経験の少ない新たな業種での開業を決意したのか?
これまでの自分の業種経験は新たにチャレンジする業種にどのように結びつくのか?
長い飲食店経験から、既に自分についてくれているお客様はどの程度存在するのか?
をしっかり自信を持ってプレゼンすればなんとかなります。
「飲食店経験」は少ないが、「業種経験」はある場合は、
「業種経験」の一点突破です。
いつ開業を志して飲食業界に飛び込んだのか?
なぜその業種で開業しようと思ったのか?
どんな業種のお店でどのような経験を積んだのか?
など、熱意をもって事細かに説明しましょう。
また、「飲食店経験」と「業種経験」を証明するために、
別紙で詳細な職務経歴書と想定メニュー表を提出しましょう。

店長経験のある方であれば、その店舗の売上推移が分かる資料も出せれば最高です。

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執筆者紹介

砂田 桂吾
砂田 桂吾

美容室・飲食店創業支援センター 代表
株式会社Izanagi consultinG代表取締役
株式会社runO 代表取締役
セミナーBOOK株式会社 取締役
CCS,Ink. 取締役

税理士法人勤務時より融資関連業務に多く携わり、
2015年に美容室と飲食店の開業融資のみを専門に扱う美容室・飲食店創業支援センター設立。
2017年に美容室と飲食店向けコンサルティングサービスを展開する株式会社Izanai consultinG設立、代表取締役に就任。
資金繰り・資金調達・経営計画の策定を得意とする。
延べ200件以上の開業融資支援実績を有し、
開業時の資金調達は融資成功率100%の実績を有する(2022年12月現在)。
関西の美容室・飲食店開業融資支援のパイオニアとして知られる。
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