皆さん美容室・飲食店の開業時に最も頭を悩ませているのがテナントの決定です。
この賃料でやっていけるのか…?
悩んでいる間に他の方に決まってしまった…
申し込んだはいいけど賃料負担が重すぎた…
など、よくあるケースです。
そこで重要になるのが、ご自分にあったテナントを即決できるか否かという点です。
1.即決できる人とは?
テナントを即決できる方には2パターンの方がいらっしゃいます。
まず、当然ながら資金にある程度余裕がある方は強いです。最強です。
このような方は理想のお店のイメージに近い形のテナントが出てきたら
即決してしまいます。
ただし、開業時に相当な資金を持っている方はそうそういません。
これから開業するんですから当然のことです。
しかし、テナントを探す際に、このような資金に余裕がある方が競争相手になるということは
認識しておくべきです。
では、この最強の競争相手に負けないためにはどうすれば良いのでしょうか?
2.資金が多くなくても即決するためには?
ズバリ、美容室・飲食店を出店したいテナントの立地や賃料、席数、不動産取得費などが具体的になっているかどうかです。
「立地はここ、賃料はいくらくらいまでで、席数は何台・何席、不動産取得費はいくらまで」とはっきりと言えるかどうかです。
これらを具体化するためには、自己資金から借入・融資の相場観をつかみ、開業後の美容室・飲食店の経営計画を立てることが必要不可欠です。
まずはご自分のイメージに近い実際の店舗を一つ見つけてください。
そこの客単価や来客数、稼働率、原価などを数値化します。
その上で、経営計画を作成することで、賃料に出すことができる金額が見えてきます。
さらに、ご自分の資金総額から借入・融資の想定額を割り出し、
設備のうちカット台にいくら、厨房機器にいくらと、割り振ると
最終的に不動産取得のために捻出できる金額が見えてきます。
素早い意思決定ができることは成功する経営者に見られる共通点の一つです。
サロン・美容室、飲食店の開業という場面で、その素早い意思決定を可能にするのが事前準備であり、
事前準備として自己資金や借入・融資の相場観をつかみ、経営計画をたてることが重要です。
3.京都のテナント探し
京都のサロン・美容室、飲食店のテナント探しは特にシビアです。
迷っている間はないといっても過言ではありません。
不動産会社も準備不足でイメージが明確ではないお客様は避ける傾向にあります。
京都にてサロン・美容室、飲食店のテナント探しをする場合は、
借入の金額から事業計画までを事前に準備し、出店立地や賃料の範囲を明確にしたうえで不動産会社に相談に行くのがベストです。
4.大阪のテナント探し
大阪のサロン・美容室、飲食店のテナント探しは、事前準備という点では京都ほどは求められません。
一方、大阪の場合は、出店場所の選択肢が非常に多く、地域も広いので、
例えば、梅田で!とか福島で!とか出店したい場所が明確な方が不動産会社から好まれます。
これに加えて、借入・融資の金額から事業計画までを事前に準備しており、賃料などが明確になっていれば、かなりのアドバンテージを得られます。
5.まとめ
テナントを決定する時に重要なのが、ご自分にあったテナントを即決できるか否かという点です。
テナントを探す際に、競争相手となるのは資金に余裕がある方です。
彼らにに負けない素早い意思決定を可能にするために、
事前準備として自己資金や借入・融資の相場観をつかみ、経営計画をたて、
美容室・飲食店を出店したいテナントの立地や賃料、席数、不動産取得費などを数値として具体化しましょう。
執筆者紹介
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美容室・飲食店創業支援センター 代表
株式会社Izanagi consultinG代表取締役
株式会社runO 代表取締役
セミナーBOOK株式会社 取締役
CCS,Ink. 取締役
税理士法人勤務時より融資関連業務に多く携わり、
2015年に美容室と飲食店の開業融資のみを専門に扱う美容室・飲食店創業支援センター設立。
2017年に美容室と飲食店向けコンサルティングサービスを展開する株式会社Izanai consultinG設立、代表取締役に就任。
資金繰り・資金調達・経営計画の策定を得意とする。
延べ200件以上の開業融資支援実績を有し、
開業時の資金調達は融資成功率100%の実績を有する(2022年12月現在)。
関西の美容室・飲食店開業融資支援のパイオニアとして知られる。
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