飲食店や美容室などの店舗型ビジネスを運営していくには、従業員・スタッフの教育がとても大切です。特に、開業したばかりの小さな店舗だと、働くスタッフ一人ひとりの意識が、そのままお店のサービス品質につながります。
そこで今回は、スタッフ教育とチームづくりの重要性、成功した事例について紹介します。
スタッフの教育がなぜ大切か
社員であれアルバイト・パートであれ、お店で働いている従業員を教育することでそれぞれのスキルが高まれば、店舗全体の生産性を向上させることができます。
また、適切な学びを提供することは、人材の定着にもつながります。人手不足が深刻になってきている現在、人材確保は重要な経営課題ですので、縁あって一緒に働いているスタッフにしっかり対応する必要があります。
業務マニュアルに沿った実務的な教育も大切ですが、それぞれの個性を把握し、見合った業務に割り振ることも教育の一環です。また、余裕があれば、外部の研修を受けてもらうことも必要になってくるでしょう。教育は一度きりではなく、継続的に行うことが重要です。
次のリーダー育成も積極的に
小規模な店舗で、経営者が現場に立っている場合、経営者が店全体の指揮をとってしまう傾向にあります。ですが、従業員の中からリーダーを育成するのも非常に重要な仕事です。
経営者とスタッフの橋渡しを担ってくれたり、ほかのスタッフのお手本となることで、店舗全体のスキルが底上げされる効果があります。
また、経営者目線で店舗運営を考えられるスタッフが居ることで、2店舗目、3店舗目と多店舗展開も視野に入れられるようになります。
最もパフォーマンスが良いのは「心理的安全性」が高い組織!?
また、組織作りも非常に大切です。「心理的安全性」という言葉がありますが、最近よく耳にするという人も多いのではないでしょうか。
お互いに信頼がおけて、誰かがビクビクしていることのないチームであり、組織風土のことですが、心理的安全性が高い組織ほど、生産性が高くなるという調査もあります。
全国に13店舗を展開する飲食店「日本酒原価酒蔵」では、仕事中に感情的になりイライラする人物に対しては、どんなにスキルがあっても高い評価は得られない仕組みになっています。
まとめ
スタッフ教育とチームづくりは、飲食店や美容室の成功に不可欠です。継続的なトレーニングや、個別指導、適切なフィードバックなどを通じてスタッフの能力を向上させましょう。
適切な教育、適切な組織づくりを実現できれば、愛社精神も高まり離職率も減少します。人間同士のことなので、一筋縄にはいかないこともありますが、長期的な目線で根気よく取り組むことが大切です。
美容室・飲食店創業支援センターでは、京都・大阪・滋賀を中心にこれから開業される美容室や飲食店の支援をしております。開業に不安がある、相談に乗って欲しいという方はお気軽にご相談ください。
執筆者紹介
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美容室・飲食店創業支援センター 代表
株式会社Izanagi consultinG代表取締役
株式会社runO 代表取締役
セミナーBOOK株式会社 取締役
CCS,Ink. 取締役
税理士法人勤務時より融資関連業務に多く携わり、
2015年に美容室と飲食店の開業融資のみを専門に扱う美容室・飲食店創業支援センター設立。
2017年に美容室と飲食店向けコンサルティングサービスを展開する株式会社Izanai consultinG設立、代表取締役に就任。
資金繰り・資金調達・経営計画の策定を得意とする。
延べ200件以上の開業融資支援実績を有し、
開業時の資金調達は融資成功率100%の実績を有する(2022年12月現在)。
関西の美容室・飲食店開業融資支援のパイオニアとして知られる。
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